前の会社が一緒だったんですよね。前職もイベント会社だったんですけど、僕が8年くらいそこに勤めていて、途中から中嶋さんが入ってきました。
桐谷
前の会社が一緒だったんですよね。前職もイベント会社だったんですけど、僕が8年くらいそこに勤めていて、途中から中嶋さんが入ってきました。
中嶋
そうそう、僕は元々イベントの施工物とかを作っている、大道具さんとかがいるような会社にいたんですけど、当時の先輩が施工よりもイベント全体を作りたい、ということで僕に声をかけてくれて、それで一緒に転職をしたんですよね。そこですごくすごーく人見知りな桐ちゃんに出会いました。
桐谷
へー、最初の印象はそうなんだ。笑
たしかにめちゃくちゃ人見知りだけど。
中嶋
ずっと怒ってたよね。ちょっと知らない人がいるともう目が合わない。第一印象はとにかく怖い。なんか俺のお調子者なキャラクターとは全然違うタイプだなーと。
桐谷
一緒にきた先輩は仕事でやり取りがあったけど、中嶋さんとは仕事での絡みが全くなかったから、会合みたいな場で会ったのが初めてだったよね?居酒屋だったっけ?
中嶋
木目の店。
桐谷
大体居酒屋は木目なのよ。
桐谷
なんかね、すごいニコニコしてる人。今思うと、とりあえず知らない人が多いからいったんニコニコしとこうかって感じだったんだろうね。
中嶋
俺のニコニコ通じるやん!って思ったよ。笑
桐谷
僕は当時の会社がまだ走り出しの5〜6人くらいしかいないタイミングからいたんですけど、中嶋さんたちが入ってきた時って外の風をいっぱい取り入れて拡大していこうぜ!みたいな空気感があったので、外部の人をいっぱい取り入れていた時期だったんですよね。なので、僕らはちょっと警戒心を持っていた訳ですよ。ちょっと斜に構えていたかもしれない。
中嶋
んね。笑
桐谷
今思えば当時はめちゃくちゃツンツンしてましたねー。
中嶋
うん、なんか伝統工芸の職人、みたいな感じよね。
桐谷
そこから同じ部署になってから段々と距離が縮まって、なんか気づいたら2人で飲みに行くような仲になってたね。何がきっかけだったかはよく覚えてないけど。
中嶋
背格好が同じだったんですよ。
桐谷
違うわ。笑
なんか喋りやすかったんだよねきっと。今思い返すとめちゃくちゃ俺に合わせてくれてたんだと思うけど。
中嶋
全然覚えてないな。
桐谷
なんか僕らって昔からこんな感じでお互いがふざけ合うことでコミュニケーションが成り立ってきてたんですけど、当時周りは変にカッコつける人たちばかりだったので、それもあって一緒にいて楽だったんだと思いますよ。
中嶋
たしかになんか難しい人が多かったよね。
中嶋
同い年だね。
桐谷
中嶋さんは早生まれなので学年は1個上ですけど、生まれ年は一緒ですね。
中嶋
だから絶対さんつけろ、って言ってます。
桐谷
ある程度ずっと中嶋さんって言ってますから。笑
彼がどう思ってたかは全然分かりませんけど、そんな感じで僕は気は合うなーってずっと思ってましたよ。
中嶋
本当に記憶がない。語りたくないとかじゃなくて本当に何も覚えてない。あなたはミステリアスな人だと思ってたけど本当に何も考えてない人なのね、ってよく言われるもん。笑
桐谷
とりあえずよく笑ってくれるから一緒に居て楽しいっていう感じは当時からあったかな。
中嶋
うん、まぁ僕のこのツッコミが活きるのも桐ちゃんがいてくれるおかげだしね。
桐谷
あれ、中嶋さんは前職どれくらいいたっけ?3年くらい?
中嶋
そんないないよ、1年くらいじゃないかな?
桐谷
すごい濃密な時間じゃん。
中嶋
だって俺この業界入って施工会社は1年いないくらい、前職も1年いないくらい、からのブロアジャパンだよ。
桐谷
面接で今中嶋さんが来てたら落としてるよ俺。笑
中嶋
いつもこれは言ってるけど、僕はこの業界の仕事は全て桐谷に教えてもらったと思ってるからね。
桐谷
実は、中嶋さんが入ってくる前から、僕はもうこの会社をそう遠くないうちには辞めようと思ってたんです。中嶋さんたちが入って、色々とコミュニケーションを取っていると他の人たちの辞めたい時期も重なっていて、僕が辞めるのを決意したあたりに、たまたまいろんなご縁も重なり、とある社長さんから声をかけてもらって、中嶋さん含めた4人でブロアジャパンをやってみることにしました。
中嶋
僕に声をかけてくれた先輩とその先輩が面倒を見ていたデザイナーと桐ちゃんの4人だね。
中嶋
2011年、東日本大震災の直後にもう一人入ってくれたおじさんがいるんですけど、、、
桐谷
この方も前職で一緒だった人ね。
中嶋
震災の直後は全部の仕事が飛んで、結果みんなで野球ゲームのリーグ戦をやったんです。ちなみに僕は初代チャンピオン。
桐谷
2010年9月にブロアジャパンができて、年が明けてすぐ震災だったからね。
中嶋
うん、そーなったらもうパワ◯ロですよね。
桐谷
パワ◯ロからのプロ◯ピですよ。
社員一同
名前の由来は!?
桐谷
あーそうそうそう、後から入社してくれたそのおじさんがプランナーだったんだよね。で、その方のアイデアが採用された。もちろん僕らもいくつか案を考えてたけど。
桐谷
もう忘れちゃいましたけど、反抗心的な言葉使ってたやつもあった気がする。
中嶋
そんなん絶対だめじゃん。笑
桐谷
ちなみにブロアにはそよ風、息吹的な意味が込められてるんだけど、なんか言葉の響き的に良いんじゃない?みたいなことで最終的には決まったよね。
中嶋
あとはブロア、だけだとちょっと短すぎるからジャパンつけちゃおう、みたいなね。
桐谷
ジャパンで頑張ろう、って意志を込めてね。
中嶋
復興支援の機運が高まったのが大きかったよね。イベントは電気を使うから当時はイベント自体NGみたいな空気感あったもんね。
桐谷
2011年の3月末に予定していた、大きい案件は全部なくなってしまったんですけど、その年のGWに予定をしていたイベントが無事開催される運びになって、これがターニングポイントでした。
中嶋
このイベントがなかったら一旦は全員バイト生活だったね。
桐谷
そうだね、これは本当に大きかった。あとはその年の秋に大きめのモーターショーの案件も頂けることになってなんとか乗り切ったって感じだね。当時は仮払い10万すらきつかったからね。
中嶋
会社の口座が20万の時ありましたからね。
桐谷
本当にギリギリでしたけど、なんとかなったよね。
中嶋
前職からのご縁もあったんですけど、そのタイミングで僕が復興支援に絡めた行政系の仕事を頂くようになって、今の2部やBSに繋がっていくんですよね。
桐谷
先見の明があったってことだよね。
中嶋
イベントの仕事って良くも悪くも水物で安定はしないと思っていたから、事業としての柱は1本あったほうがいいな、っていうのはずっと思ってたんだよね。
桐谷
いや、もう僕は本当に毎年不安ですよ。一応イベント領域管轄しているので。なので、しばらく中嶋が会社に全くいない時期があったんですよね。得意のニコニコパワーで死ぬほど人脈作ってきてくれたよね。帰ってきたら色んな行政系の案件が増えたし、これがあったからコロナ禍も乗り越えられたと思ってます。不況時に行政系は伸びるからね。
中嶋
なので、バランスとしてはいいですよね。
桐谷
イベント系は1回失敗しても次に活かしていきましょう!でなんとかなったりするんだけど、行政系は1回の失敗が命取りだったりもするから大変よね。
中嶋
いや、でも大変なのはどちらも一緒だし会社がここまでこれたのは運要素もあると思います。
中嶋
やっぱね、桐ちゃんは僕と違って面倒見がすごくいいんですよね。ただ話がちょっと長いからもうちょっとコンパクトにしてほしいな、っていつも思ってます。
桐谷
尊敬できるとこだ、って言ってるでしょ。
中嶋
いや、それは人に対してそれくらいの情熱をもって接してるっていう証拠でしょ?こうなってほしい!をちゃんと伝えられるのは素晴らしいよ。僕は一旦やってみたら?で終わるから。あとは説明するのも上手だよね。僕はなんとなくこんな感じ、って伝えちゃうもん。桐ちゃんは言語化が得意なのかな?
桐谷
、、、な、い?
中嶋
3つはあれ
はい、ひとーつ!
桐谷
はい、ひとーつ!んとね、中嶋さんは自分では仕事できないってよく言ってるんですけど、世の中見渡したとしてもかなり上位に位置するくらいに中嶋さんは仕事できると思ってます。
中嶋
汗かいてきたぞ。メモメモ
桐谷
小難しい文章を読んでざっくりと要約したりとか、情報をまとめて残す能力が非常に高いよね。とにかく中嶋さんは仕事ができますよ。
中嶋
そんなことないけどな、、見積作るのは好きなんだけど。
桐谷
2つ目はちゃんと決断するところですね。僕は優柔不断なタイプなので結構悩んだりするんですけど、中嶋さんはとりあえず早く決めて動いたほうがリカバリーも早くできるしいいよね、って考えが根本にあるので、とにかく決断が早い。
中嶋
人がどんだけ考えたってあんまり結果は変わらんって、根本思ってるからね。でもこれはじっくり考えなきゃあかんな、って時は決断した翌日にもうちょっと考えさせて、って桐ちゃんに言ったりするよね。笑
桐谷
そういう性格だと思ってこちらも準備してるから、それは大丈夫。逆に僕はいちいち周りに相談したりするから、自分の性格分かってない人からすると、自分で決めればいいのにって思われると思うんだけど中嶋さんはきちんと理解してくれてるよね。
中嶋
お互いさまだね。よし、3つ目は?
桐谷
3つ目はね、、、ユーモアさかな?打ち合わせで仕事の話だけして帰ってくる人ってモテないと思うんですよね。やっぱりこれは仕事のできるできないに直結する話だと思ってるんですけど、中嶋さんは人をどう楽しませるかを常に意識していると思う。
中嶋
ふむふむ
桐谷
なんか昔ね、、、
中嶋
椅子の話ね。その話、好きだね。笑
桐谷
だって凄い印象に残ってるもん。当時懇意にしてもらっていたクライアントと飲みに行く機会があってみんなで居酒屋に集まっていたんですけど、たまたま中嶋さんだけ仕事があって遅れてたんですよね。なかなか来ないものだから、「遅いからもうなかじの椅子無いよ!」って冗談半分でクライアントさんが電話するわけですよ。そしたら、数分後に椅子をもって中嶋さんが居酒屋に来たんです。
社員一同
爆笑
中嶋
だってさ、椅子が無いって言うんだもん。行く途中に粗大ゴミ置き場にたまたまオフィスチェアがあったから。
桐谷
「椅子が無いって言ってたので持ってきました!」って笑顔で居酒屋入ってきた中嶋さんを見て凄いな、、、って感心しちゃいましたよ。
中嶋
いや、これ凄いな、、、って言われると逆に恥ずかしいよ。全然すごくないし、今メンバーが同じことしてたら注意するもんね。一応法律違反だよね。笑
桐谷
まぁね、でもこうやって人脈を築いてるんだな、と。自分はそういうことができないからいっぱい吸収させてもらいました。
中嶋
でも、仕事ができるようになる前にまずは人に好かれる方が何十倍も大切だっていうのは今でも思ってますね。特にイベント業界は、若い人はあんまり仕事ができない、って思われがちなので、まずは人として好きになってもらって協力者を増やしていくのが大切だよね。
桐谷
間違いないね。
中嶋
良いこと言ったね。
桐谷
ちゃんと組織化していこう、っていうのは最近良く話をするよね。
中嶋
「イベント制作」は営業から納品までどこでどんなビジネスをするにしても必要な要素が全て詰まってると思うから、やっぱり今後どんな事業を展開するとしてもブロアジャパンのベースは「イベント制作」にあると思ってるんだよね。そして、その周辺業務を拡大して安定収益を作っていくのが2部やBSの領域なので、ここが僕の仕事。ここは今後も頑張っていこうと思ってますよ。
桐谷
この業界って人の出入りが激しいから周りを見ても人がなかなか育っていかない印象がとても強い。大きい会社でも、ゴソっと中堅が抜けたりもするから安定している会社って多くはないと思うんだよね。どうせいなくなるから、って人を雑に扱ってる会社も多いと思うんだけど、僕は人が根幹だと思ってるし、愛をもって接していきたいと思ってる。対社外的なコミュニケーションスキルは中嶋さんの得意領域なので、僕はもっと内向きの対社内におけるコミュニケーションに力を割きたいかな。
中嶋
それは、正直ありますね。
桐谷
共同代表は絶対に上手くいかない、って何年も周りから言われ続けてるんですけど、お互いを尊敬しあえてるからなんとか上手く回ってると思ってます。
中嶋
そうだね、でもジャパンはつけなくても良かったかな、って思ってる。